盞鳴尊大蛇退治
『天乃巌戸開かれ処分さる 高天原を追放の建速素盞鳴尊は中つ国 出雲国は簸の川の上流鳥髪へと天降る』 天降られた素盞鳴尊はさらに上流に向かわれ老夫婦と若き娘(櫛名田姫)が嘆き悲しみ泣いているのに出会われ訳を問うと、「この地には目が赤く八つの頭と尾がある八俣大蛇という大蛇おり毎年娘が食べられて今度はこの娘だけになった」という。
これを聞かれた尊は自分が退治してやると酒樽に酒を用意させ大蛇のくるのを待った。
すると天地稲光し雨風激しくなる中、大蛇が現れ用意された酒を飲み干し酔い潰れた。
この時、尊は十握の御剣をもって大蛇をずたずたに切り裂いた。
すると尾から剣が現れたのでこれは宝剣にちがいないと天照大神に献上される。
三種の神器の一つ天叢雲剣である。こののち尊は老夫婦の娘櫛名田姫と結婚されたという。 |