陶荒田神社

陶荒田神社御本殿
陶荒田神社(すえあらたじんじゃ)
創建
 当社を創建された太田田根子命が、第十代崇神天皇(役二千年前)勅命により、大和朝廷があった奈良の大神神社をおまつりし世の中の乱れを鎮められたと日本書紀に記されています。
 日本書紀の崇神天皇の巻きに「茅渟県の陶邑の太田田根子を以て・・・」と記されていますが、この地は陶邑ー陶器郷ー陶器村と呼ばれてきた地で、今でも当社の社は「太田の杜」当社の辺りは「太田内」と呼ばれています。 そして毎年十月の当社例大祭には大神神社より代表が参列されています。

ご祭神
高魂命(たかむすびのみこと)            劒根命(つるぎねのみこと) 
八重事代主命(やえことしろぬしのみこと)    菅原道真公(すがはらみちざねこう)

境内末社
弁財天社    子受け弁天の市杵嶋姫命(いちきしまのひめのみこと)をおまつりしています。
山田社      活玉依姫命(いくたまよりひめのみこと)をおまつりし 安産福寿の神威を戴いています。
戎  社      八重事代主命をおまつりし、 商売繁盛 家内安全の神威を戴いています。
太田社     太田田根子命をおまつりしています。  
老松社     祭神不詳 歯の神様としておまつりしています。 
玉の緒神社  万物生成の神様として天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)おまつりしています。

                                                               由緒書より
本殿唐破風 本殿虹梁蟇股
木鼻左 木鼻右
戎 社 弁天社
山田社
太田社
玉の緒神社 老松社
陶荒田神社
 主祭神は高魂命・劒根命・八重事代主命・菅原道真公で、境内末社として山田神社・弁財天神社・戎神社・太田神社・老松社を合わせ祭っている。
 当社の由緒によると崇神天皇の7年に素盞鳴命十世の孫、太田々根子が天皇の命を受け大和国大三輪大伸をお祭りする大神主となった時、先祖の霊を祭るため、この陶邑の太田森に社を建てたのが始まりで、主神の高魂命五世の孫劒根命の子孫にあたる荒田直が当社の祭祀を行っていたとされ、地名の陶と人名の荒田とをとって陶荒田と名づけられたと伝えられている。
昔、この辺りは茅渟県大村郷と呼ばれ、丘陵の連なる山間地で、陶土と薪に恵まれ須恵器の生産が盛んに行われていた。近くの泉北ニュータウンを中心として和泉市・大阪狭山市にまたがる一帯に築かれた窯は約千基とも言われ、当社の近くには陶器千塚と呼ばれるほど多くの古墳や窯跡が残っていたが、宅地開発により今ではその一部を残すのみとなった。
 なお、当社は延喜式にも記載されている古社であり、この地方の産土神として、また陶器製造に携わる者の守護神として崇拝されている。
                                堺市
 


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