狭井神社

 拝殿
狭井坐大神新荒魂(さいにいますおおみわあらみたま)神社(狭井神社)

主祭神 大神新荒魂神

配祠神 大物主神 姫蹈鞴五十鈴姫命 勢夜多多良姫命 事代主神

 当神社は、第十一代垂仁天皇の御世(約二千年前)に創祠せられ、御本社大神神社で大物主神「和魂」をお祀りしてるのに対して「荒魂」をお祀りしています。
「荒魂」とは進取的で活動的なおはたらきの神霊、災時などに顕著なおはたらきをされます。特に心身に関係する篤い祈りに霊験あらたかな御神威をくだされ、多くの人々から病気平癒の神様として崇められています。
今「くすり祭り」と知られる鎮花祭は、西暦は八三四年施行の「令義解」に「春花飛散する時在りて、疫神分散して癘を行ふ。その鎮遏の為必ず此の祭りあり。故に鎮花といふ也。」と記され、万民の無病息災を祈る重要な国家の祭として定められております。
予って、別名、華鎮社・しづめの宮と称されています。
又、御社名の「狭井」とは神聖な井戸・泉・水源を意味し、そこに湧き出る霊泉は太古より「くすり水」として信仰の対象になっています。

御例祭  四月 十日
鎮花祭  四月十八日
 
  (現地案内板より) 
 
本殿と薬井戸
薬井戸
薬井戸に掲げてある額
狭井神社の霊泉

この霊泉は神体山・三輪山から滾々と湧き出た御霊泉で清澄且つ一種の風味を称え遠近より拝受に来る者四時絶える事がありません
酒造家は醸酒製薬者は製剤に 更には書画に精進される方はその用水にいずれも広大な霊徳を頌して当狭井神社の御神威とともに天下に伝承せられています。 
 
 (現地案内板より) 
 
手水舎
 
手水舎前から見る拝殿
鎮女池と末社市杵嶋神社
皇后陛下 御歌

三輪の里 狭井のわたりに 今日もかも 花鎮めすと 祭りてあらむ

                                昭和五十年歌会始において
 

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