上中勾欄合(富士の巻狩り)

征夷大将軍に補任された源頼朝は、建久4年(1193)5月8日から同6月7日にかけて富士の裾野に大巻狩りを催した。その巻狩というのは、狩猟を楽しむというものではなく、武術の鍛練であり、将軍頼朝の前で馬に乗り勢子の追い立てた獲物を追って弓を射る、大軍事演習であった。それは、将軍頼朝の力の誇示であったといえる。
正面
左平
右平
後面