市脇先代地車

 
姿見
柱巻板勾欄出人形式堺型地車  制作 :江戸末期〜明治初期の制作
大工:堺金田村河村新吾  彫師:堺彫又西岡弥三郎 
 
 
  ↓ 大屋根妻正面 獅噛み(鬼熊)  枡合:鳳凰
  ↓大屋根妻正面 車板:瑞雲に神額  枡合:鳳凰  虹梁:如意宝珠を握る清龍
  ↓屋根後 懸魚:費長房(ひちょうぼう)仙人  白い鶴に乗って飛行する仙人
  ↓大屋根妻正面  虹梁:如意宝珠を握る清龍
 ↓大屋根地車向かって右平 枡合:鳳凰  虹梁:清龍
 ↓大屋根地車向かって左平 枡合:鳳凰  虹梁:清龍
 ↓大屋根後:獅噛み 小屋根:獅噛み
  ↓小屋根妻正面 懸魚:鷹に猿
猿は庚申(こうしん)さんとして祀られている神獣であり、庚申さんに仮託された神の使いである猿を鷲が外敵から守っている図柄である。
  ↓摺出鼻:牡丹に唐獅子  ↑↓旗差:鞠を曳く唐獅子
  ↓小屋根地車向かって右平 虹梁:陳楠(ちんなん)仙人
鉄の鞭を持って龍を呼んで雨を降らせる仙人です
  ↓小屋根地車向かって左平 虹梁:張果老(ちょうかろう)仙人
この仙人は、白いロバに乗っていて休む時は瓢箪( ひょうたん)にロバを収めていたという。
  ↓小屋根妻正面 虹梁:瑞雲(ずいうん) めでたい事の前兆に現れる雲である
 
  ↓妻正面:富士の巻狩
建久4年(1193年)5月8日に源頼朝が多くの御家人を集め、富士の裾野付近を中心として行った壮大な巻狩のことである。
柱巻:源頼朝本陣
中央出人形:新田四郎忠常の猪退治
板勾欄・縁葛:狩場風景 
  ↓中央出人形:新田四郎忠常の猪退治
  ↓板勾欄・縁葛平側:富士の巻狩 狩場風景
  ↓見送り三枚板:盞鳴尊大蛇退治 角障子に手名椎・足名椎
  ↓見送り三枚板右平:天竺の斑足王(てんじくのはんそくおう)
釈迦の本生譚(ほんしょうたん)中に説かれる人物。
その父が王山を巡っていて牝獅子( めじし )に出会い、この牝獅子と交わり生まれたという。
その足に斑点があったところからの名づけられた。
太子は王位を継いだ後、邪教を信じて、神をまつるために千王の頭を得ようと誓い、九百九十九王までを得て一人を欠いていたが、その後に、捕えた普明王によって解悟し、出家して無生法忍を得たという。
  ↓見送り三枚板右平:大鉞を振る 徐晃
  ↓土呂幕妻正面花戸口:阿吽の唐獅子
  ↓土呂幕地車向かって右平:牡丹に唐獅子 下板勾欄:手鞠を曳く唐獅子 台木:波に蓑亀
  ↓ 土呂幕地車向かって左平:牡丹に唐獅子 下板勾欄:手鞠を曳く唐獅子 台木:波に蓑亀
  ↓見送り土呂幕:阿吽の唐獅子 幟台:牡丹に唐獅子